■ベートーヴェンのピアノソナタおすすめPart2
さて、本日は
である😎
Part1につづきPart2を語っていこう(全部でPart3までだ)
🎹⑤ピアノソナタ 第15番 田園 第1楽章
ベートーヴェンはどちらかと言うと勇ましい、力強い男性的な曲が多いが、彼の書く落ち着いた楽章の曲は本当に素晴らしい(ちなみにこの曲の指示はアレグロ「速い速度で,軽快に」なので本来は早めに演奏される)
特に中間部の右手と左手のトレモロまるでさざ波のような控えめな旋律が心地よい。
(語彙力足らずすみません。ぜひ自身で聞いて判断してほしい。)
オススメはバレンボイムの演奏なのだが、彼は他のピアニストと比べてとてもゆっくりと落ち着いたテンポで、明るい太陽のもと、まるでベートーヴェンが鳥や草木をゆっくりと眺めながら田園を散歩しているようなイメージが浮かぶ(交響曲の「田園」と共通している)。
アレグロ表記が示すようにベートーヴェン本人はおそらくもっと早い曲をイメージしていたかもしれないが、私はこのバレンボイムのテンポがこの曲の癒し効果を良く出していると思う。
おすすめの演奏(ピアニスト):バレンボイム
🎹⑥ピアノソナタ 第15番 第2楽章
1楽章に続きこちらもオススメしたい。
雰囲気は変わり、少し暗めではあるが、なんとなく日本人が好みそうな旋律だと思う(本当に個人的な意見)。演奏難易度としてもそれほど高くなく、伴奏、メロディー共にわかりやすいのでピアノを始めてみたい人もいかがだろうか。
立ち止まることなく、淡々と突き進んでいくようなバックハウスの演奏が特にオススメだ。
おすすめの演奏(ピアニスト):バックハウス
🎹⑥ピアノソナタ 第16番 第1楽章
3番1楽章と共通する明るく推進力を持った曲である。
オススメするポイントは、長調の明るい曲調に時折、左手で急に男性的な力強いメロディーが入ったり、瞬間的に長調と単調が入り混じる部分などがベートーヴェンのユーモアが感じられるところだ。
有名なので耳にしたことがある方は多いと思う。
ベートーヴェンがシェイクスピアの「テンペスト」からタイトルを名付けたとされる、
ベートーヴェンにしては比較的珍しい表題音楽である。
私は小説のテンペストを読んだことが無いのが、タイトル通り、静かな部分からいきなり低音のメロディーが駆け上がって嵐を巻き起こすようなイメージで、それまであまり聴いたことが無いタイプの曲だったので、悲愴1楽章と同じく、「こんなにカッコイイ曲の構成があるのか・・・ベートーヴェンおそるべし・・・・」とため息とともに興奮した曲である。オススメである。
1楽章に次いで3楽章もオススメする。
1楽章に比べると、歌うようなイメージで比較的「わかりやすい」メロディーなのだが、後半に向けての盛り上がりはさすがベートーヴェンといったところだ。
(今回とりあげていないが悲愴の3楽章に近い気がする)
🎹⑨ピアノソナタ 第18番 第2楽章
12番2楽章と同じくスケルツォだ。
軽快で聴きやすい曲だと思って油断していると、いきなりff(フォルティシモ)で音量が上がる箇所があるので、まるで不意に後ろから後頭部を殴られたかのように驚かされる。ベートーヴェンの悪ふざけというかお茶目な部分、が垣間見えて面白い。
ヘッドフォンで聴くときは要注意である、
おすすめの演奏(ピアニスト):バレンボイム
※バレンボイムばかりオススメしているようだが、ベートーヴェンの曲は比較的「わかりやすい」方が魅力が伝わりやすいかと思ってのことだ
Part2はここまで。それではまた。