■ベートーヴェンのピアノソナタおすすめPart1
私の一番の関心ごとである音楽について語っていく。
まずはクラシック音楽でいこう。
第一回目のテーマは・・・・・・
である😎
もともとクラシックはバッハなどから入っていて、バロック音楽をメインで聴いていたのだが、ベートーヴェンのピアノソナタは当時習っていたピアノの先生に教えてもらい、聴いてみたところ本当に衝撃だった。それ以来、ベートーヴェンのピアノソナタは私の人生の目標である。
ベートーヴェンのピアノソナタは全部で32あり(各楽章を数えると合計で約100曲になる)、その中からオススメの曲をピックアップして紹介していく。
量が結構あるので、3回に分けて書いていこうと思う。
今回は「最初にこれから聴くとベートーヴェンの特徴を捉えやすいよ」という趣旨で選んでみた結果、一楽章の選曲が多くなってしまった。ある程度聴きこんでいる方にとっては「なぜあの曲が入ってないのか(特に後期三大ソナタ)」と不満に思われるかもしれないがそこは容赦いただきたい。
なお、ソナタの番号に沿って紹介していくが、オススメの順位という意味ではない。
それでは、演奏しているおすすめのピアニストも併せて紹介していく。
🎹①ピアノソナタ 第3番 第1楽章
初期のソナタなのでもちろんベートーヴェン若い時の作品である。
明るく、溌剌としており、爽やかなで、正にハ長調といった曲である。
曲の構成も比較的分かりやすいが、演奏技術は高いものを求められるので演奏会などでも映えるだろう。
こういったテンポよく歯切れのよい音楽はグルダ(Jazzも弾くピアニスト)の演奏がオススメだ。
🎹②ピアノソナタ 第8番 悲愴 第1楽章
ベートーヴェンのピアノソナタと言えば一般的に有名なのは悲愴ソナタ二楽章、月光ソナタ一楽章、熱情一楽章あたりかと思うが私がまず最初に頭に浮かぶのは悲愴の一楽章だ。
私の場合、音楽については一度聞いて好きになることはほとんどなく、じっくり聴きこむことでやっとその曲のメロディーや展開の良さなどがわかってくることが多いのだが、この曲は序奏部分が終わって、左手のオクターブのトレモロが始まる部分がとても印象的で、「こんなにカッコイイピアノ曲があったのか」と、初めて聴いたときに一瞬でベートーヴェンという作曲家の虜になった。
この曲はベートーヴェンが抱えていた、耳の病気からくる不安と将来に対しての絶望に、音楽で立ち向かっていこうとする力強い意志が感じられる。あくまで個人的な意見ではあるが、この曲をどう捉えるかでベートーヴェンが自分に合っているのか、またはそうでないのか、一つの基準になると思う。
🎹③ピアノソナタ 第8番 悲愴 第2楽章
テレビや映画などでも色んな場面で使われ、クラシック音楽の代表曲の一つと言えるのではないだろうか。
おそらく聴いたことが無い、という人は稀と言えるぐらいだろう。
またしても個人的な話で恐縮だが、私はこの曲(と月光1楽章)を練習していた当時、
機械的にサクサク進んでいくところがあって、ピアノの先生に「情緒が足りない」と言われたものである・・・・・。
🎹④ピアノソナタ 第11番 第1楽章
こちらは知る人は知っている、というカンジでそこまで話題になるような曲ではないというイメージだが、とてもベートーヴェンらしい、ガッシリとした建築物を思わせる、男性的で力強い推進力を持った曲である(確か「グランドソナタ」とも呼ばれている)。
🎹⑤ピアノソナタ 第11番 第4楽章
1楽章を勧めた以上、この4楽章も勧めるべきだろう。
それをしなかったらベートーヴェン先生のあのゴツイ手でゲンコツされそうな、
そんな気がするぐらい、ベートーヴェンらしい男性的で魅力溢れる曲である。
ベートーヴェンのピアノソナタにおいて、最終楽章はベートーヴェンが思いのままに即興演奏しているような伸び伸びとした印象を受けるが、この曲もピアノのヴィルトゥオーソ(名手)である彼が、思いのままに音楽と戯れているような、力強く爽快感のある曲である。
🎹⑥ピアノソナタ 第12番 第2楽章
この曲はスケルツォ(冗談やふざける、という意味)といってテンポやメロディーが少し馴染みづらいかもしれないが、軽快さと歯切れの良さが際立つ、素敵な小品だ。
ベートーヴェンのユーモラスな茶目っ気のある曲だ。
演奏技術的にも少し難しく、ピアノの基礎力がしっかり問われることになる。
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今回はここまで。第二回以降もよろしく。