■ベートーヴェンのピアノソナタおすすめPart3
さて、本日は
である😎
ついに最後のPart3だ。
🎹⑩ピアノソナタ 第21番ワルトシュタイン第1楽章
この曲も有名だ。
3番1楽章、11番1楽章と同じように男性的で雄大なスケールの曲だ。
個人的な話になってしまうが、私がベートーヴェンのピアノソナタで初めて最後まで通して弾いてみたのがこの曲だ。長さは10分ほどだが、最後の小節までたどりつくのに1時間かかった(ピアノの先生が辛抱強く見守ってくれた)。それまでほとんど独学で、楽譜もキチンと読むことがなかった私だが、この曲を聴いたとき、「弾きたい!」と強烈に思ったのである(それにしても無謀にも程がある。自分に説教してやりたい)
おすすめの演奏(ピアニスト):バレンボイム
🎹⑪ピアノソナタ 第21番ワルトシュタイン第3楽章
どのピアニストの文章だったか覚えていないのだが「遥か高い山の上から雄大な景色を見下ろす」ような表現があったのだが、正に人間世界というより自然、宇宙、といったものを思わせる。
私は↑のようなものを語れる人間ではないので、ひとまず「スケールの大きい曲だ!」とだけ言っておく。
演奏もかなり難しいほうに入るのではないだろうか。
※この曲は2楽章と3楽章が一緒になっている場合もある。
おすすめの演奏(ピアニスト):バレンボイム
🎹⑫ピアノソナタ 第23番 熱情 第1楽章
悲愴、月光と並んであまりに有名なので聴いたことがある方も多いだろう。
とてもかっこいい曲である(語彙力が無いのである・・・)
悲愴の一楽章でも書いたが、この曲もベートーヴェンのピアノソナタというものを代表している曲だと思うので、聴いてみて、好きになれたらきっと他の曲も好きになれるはずだ。
おすすめの演奏(ピアニスト):バレンボイム
逆にすすめられない演奏(ピアニスト):グレン・グールド
※私はグレン・グールドが大大好きだが、彼のこの曲の演奏だけは勧められない・・・。どうか最初に聞かないように。
🎹⑬ピアノソナタ 第23番 熱情 第3楽章
熱情に関してはベートーヴェンのピアノソナタの代表作の一つと言われるだけあって完成度が非常に高い。1楽章~3楽章まですべてお勧めだ。
3楽章はコンサート向けというか、ピアノの達人であった(即興も得意)ベートーヴェンの本領発揮というカンジの曲だ。
おすすめの演奏(ピアニスト):バレンボイム
🎹⑭ピアノソナタ 第25番 かっこう 第1楽章
タイトルは鳥の「かっこう」から来ている。
ベートーヴェンが名付けたかどうか、申し訳ないが分からない。
比較的分かりやすく、軽やかな曲だが、微妙に憂いを感じさせるアルペジオだったり、右手と左手が素早く交差する分散和音の箇所が、聴くだけよりも弾いていると面白さが伝わると思う。演奏難易度もそこまで高くないと思われるためピアノ学習者にもオススメである。
この曲はピアニストとして無骨なイメージがあるが、バックハウスの演奏が軽やかで素晴らしい。
おすすめの演奏(ピアニスト):バックハウス
🎹⑮ピアノソナタ 第26番 告別 第3楽章
個人的にはベートーヴェンのピアノソナタ中、最も「華やかな」曲だと思う。
第1楽章は「告別」というタイトルの通り、どこか物寂し気な雰囲気を持っているが
この第3楽章は「再会」の喜びを表現しているのだ。
この曲を作っているときのベートーヴェンはきっと機嫌が良かったんだろうな、とほほえましくなるような明るく元気になれる曲だ。熱情ソナタと同じく演奏会でも映えるだろう。
■まとめ
以上、3回にわたってベートーヴェンのピアノソナタのオススメについて書いてみた。
作品の数32,楽章ごとに数えると約100曲ある曲の中から15曲を取り上げてみたが、ここに書いてない曲ももちろん全て素晴らしい作品だ。
演奏するピアニストによって多少印象は変わるかもしれないが、是非人生のお供に一つは全集をそろえることをオススメする!
※補足:ベートーヴェンだけあってなんとなく記事が硬くなってしまった。
それではまた別の記事で。